40代からの介護業界ってありかも!(その弐)
40代から築ける介護業界でのキャリアについて
40代での転職は若いころと比べると決して甘いものではなく、「後がない」という状態で臨む人が多いことも現実です。
ですが、逆に言えば40代から新しいキャリアを築くチャンスでもあると言えます。
それでは介護業界で、どんなキャリアを積んでいけるのでしょか。
「キャリアパス」プランでキャリアの道筋を作る
厚生労働省では、介護や福祉の業界で働く人と企業がお互いに成長しあえることを目標とした、
「キャリアパスガイドライン」を定めています。
キャリアパスというのは「企業内での昇進・出世」という意味です。
「キャリアパスガイドライン」とは
○ 各法人の理念をもとに、求める人材像や教育方針が職員全体に理解されたうえで、介護職員が自ら将来像を描き、
段階的に目標を設定するためのツールとなるものです。
○ また、自ら描いた将来像を実現するために職員が主体的に学習すべきことや、それを支援するために法人が整備すべき研修体系等、
各法人において職員一人ひとりのキャリアアップを通じた自己実現が可能となる道筋を示さなければなりません。
○ このように、キャリアパスは、法人と職員の間での合意事項として、職員一人ひとりのキャリアアップの将来像と目標が示され、
理解・認識されている事が最も重要となります。
介護のキャリアパス
以前までの介護現場と違って、現在の介護をとりまく環境は大きく変わってきています。
特に、資格については名称が変更されたり、中身が変わったりと変革の時期に差し掛かっています。
介護職員初任者研修(レベル1)
まず、未経験で飛び込んだ場合は、比較的早い段階で取得することが出来る「介護職員初任者研修」(旧:「ホームヘルパー2級」)で
介護の基礎的な部分を勉強します。これがスタートになります。
介護福祉実務者研修(レベル2)
介護職員基礎研修とホームヘルパー1級が統合されて、新たに「介護福祉実務者研修」になりました。
無資格でも取ることは出来ますが、相当時間がかかるので初任者研修からステップアップするのが正規ルートになります。
次のステップである介護福祉士への登竜門になっています。
介護福祉士(レベル3)
ここまで来て初めて介護士として一人前になります。名称独占業務は有りませんが、国家資格なので色々な面で優遇されます。
サービス提供責任者として施設の運営をコーディネートしたり、他のヘルパーへの指導役を担ったりと、介護業界でのキャリアアップには
欠かせない資格です。厚生労働省が定めるキャリアパスプランでは頂点になっています。
認定介護福祉士(レベル4)
介護福祉士のキャリアアップの為に作られた介護の上級資格です。
ニーズの多様化に対応した質の高い介護サービスの提供や介護職の指導・教育・医療関係者をはじめとした専門職との連携強化や
地域包括ケアの推進など、介護サービスの向上を担う人材として幅広い役割が求められます。
ケアマネージャー(レベル4)
介護福祉士として5年以上の実務経験を積めば、「ケアマネージャー」(介護支援専門員)の資格に挑戦することが出来ます。
介護保険を利用する人がより適切なサービスを受けられるようにケアプランを作成するのが主な仕事になりますが、
「居宅介護事務所」として独立することも可能です。
現在はケアマネの資格を持った人を欲しがる施設・事業所は数多くあり引く手あまたですし、さらに良い職場を求めてみるも良し、
独立するも良しと、活躍する幅が大きく広がります。
介護現場はケアマネージャーのケアプランが無いと始まらないので、かなり重宝される資格です。
介護業界は、「取得する資格がはっきりしておりキャリアプランの形成が容易」
という、40代からでも計画を立てればしっかり稼ぐことが出来る道があると言えます。
今後自分はどうなっていきたいか、それを成し遂げるにはどの道を選べば良いかを考え、失敗のない転職で未来を掴みましょう。
まとめとして
40代で介護業界への転職は、大きな覚悟と勇気が必要になります。
ですが、何処へ行っても「最初から始める」という環境は同じです。
介護という職種は今後ますます発展が期待される業界であり、自分の働き次第で道を切り開いていける可能性を秘めています。
挑戦してみる価値はあると思いませんか?