施設で働く時の注意点!高齢者施設は暗い?
私は高齢者施設に勤務して長いので、高齢者施設が暗いとは思いませんが、高齢者施設のことを全く知らない人からは、もっと暗いのかと思ってました、と言われることがあります。
実はそんなことはないです。
施設に勤めているスタッフから言うと、とても明るいです。
テレビの影響が大きいです
テレビで、頻繁に介護士はきつくて、不衛生で、危険なのに、給料が他の業種よりも安い!と報道を繰り返しているせいもあると思います。
職員みんなが、きつい職場で暗い顔をして働いていると思われてしまいます。
介護は楽しいレクや体操をしているので、職員みんなが、目に縦線を何本か入れて仕事をしているわけではありません
施設に入っている高齢者のイメージ
家族が面倒を見られない高齢者の行くところ、というイメージがあります。
確かに家族が面倒みられなくなった高齢者が、施設に入ることが多いです。
だからと言って、みんなが捨てられたと思って、毎日泣いている訳ではありません。
共同生活で、1人に1部屋あってプライベートはある程度守られていますし、食事は好きな人同士で固まって、喋りながら食べています。
病院と同じようなイメージ
高齢者施設を見学されて、こんなに明るいんですね、と言われて、どんな所だと思いました?と質問すると、病院みたいな感じかと思いました、と言われました。
病院はよくお見舞いに行ったりして、だいたい見たことがあり、高齢者施設もこんなもんだろうと思っていたのかもしれません。
病院はベッドでご飯を食べますが、高齢者施設は食堂があって、体調に問題なければ、基本的に食堂で食べます。
テレビをみながら、おいしいとか、味がないとか喋りながら食べます。
その他にも、地域交流スペースがあります(地域の方が集会所のように使って頂けます)
1人1部屋あります(家具やテレビなど自分の好きな物が持ち込めます)
風呂も露天風呂のように、景色を見ながら入ることができます。(施設によります)
・機能訓練する場所もあります。
高齢者は毎日同じ場所で生活されます
入所されている高齢者は、外に出ることがありません。
ずっと同じ場所で生活をします。
特別養護老人ホームになると、施設から出ることは一生ありません。
これはさすがに高齢者もきついです。
みんな「家に帰りたい」と思っています。
なので、職員も利用者に飽きないように色々工夫をしています。
食堂の飾り付けを高齢者の方と一緒に作ったり、歌を歌ったり、レクリエーションをしたり、外部のボランティアさんに、演芸を披露してもらったりします。
誕生日は毎月イベントを組んでお祝いをします。
演芸や誕生日会がある度に職員が盛り上げて、歌ったり、笑ったりして過ごします。
ベッドから離れて生活する
高齢者は日中ずっとベッドでは過ごしません。
なるべくベッドから離れて、生活することを心がけています。
なので、ずっとパジャマを着ている高齢者はほとんどいませんし、ずっと部屋で寝たままという高齢者もほとんどいません。
病院と違うのは、病院は治療をする所で、高齢者施設は、生活をする所という違いがあります。
つまり、病気を直すのが目的ではなく、その人らしく生活することが目的になるのです。
まとめ
正直言って明るくない施設は利用者や家族が選ばれません。
家族の方も高齢者施設に親を預けるとなった時、暗い介護施設には預けたくありません。
なので、事務所の人も、相談員も介護スタッフも、利用者やその家族に選んでもらうために、明るく接するようにします。
特これからの時代は、こんなに高齢者施設ができて、満床にできない施設がたくさんあるのに、暗い施設をわざわざ選びません。
昔からある施設は建物自体が古くなっているし、構造も古いままなので、暗いかもしれませんが、それでも職員さんは明るいし、優しいし、面白い方が多いです。
是非高齢者施設に見学に行って、職員さんとおしゃべりしてみてください。