「介護福祉士のココがスゴイ!!」

 

在宅で身内の方の介護をしている方と「介護士」というお仕事として介護している方では一体何が違うのでしょうか。「介護士」が「介護士」といわれる所以をお話しします。

 

・介護の基本的な考え方

 

其の一

~介護の技術や知識を提供するのは人間である~

介護士である前に、一人の人間です。介護のお仕事は人と人とが密に関わり合い成り立つお仕事です。介護をされる側の気持ちになって相手に介護されたいと思ってもらえるような立ち居振る舞いをしなければいけません。見ず知らずの他人が介護をするわけですので・・・

悪魔と天使に例えるとみなさんはどちらにケアをされたいですか?

 

其の二

~人は必ず人の役に立ちたいと思って生きている~

たとえ認知症になっても、どんな病気や疾患を抱えていようとも、人はいつでも誰かの役に立ちたい、役割があり生きがいを持つことで周りに認められたいと思っています。その気持ちは私たちとなんら変わりはありません。その思いをくみ取り、お互いを知ることでより良い介護関係を築き上げることができるのです。

 

其の三

~名前を呼ばれる関係になろう~

他人の人生に踏み込むことになるこのお仕事。だからこそ介護に責任はつきものです。自分のことを信頼してもらい安心感を持ってもらうことこそ、介護士としての醍醐味でもあり自分の介護に対する責任にもなります。自分を指名されること、自分がいいと言ってもらえることが何よりの誇りとなるのです。

 

其の四

~相手に興味を持つことが相手の変化に気づく第一歩~

介護士は利用者の変化にいち早く気づき、対応することができます。それは相手に興味を持ち、一番近くで関わっているからです。服装、髪型、癖、顔色など“目に見える部分”つまり観察力といわれる力です。さらには、観察しただけで見えないものを深く鋭く見抜く力“洞察力”が優れています。予測して判断できる力があるのはこれまでの相手の背景や自身の経験、知識などを踏まえて導き出すからなのです。

 

其の五

~最期まで“その人らしく”を追求しよう~

人間には必ず死が訪れます。それは特別なことではなく、当たり前のことなのです。介護に携わる場面においてもそれは例外ではなく、多くの場面に立ち会います。相手がどのように死にたいのか、だからこそ、どう生きたいのかを知ることで、本当に我々ができることが見えてきます。一切の後悔をなくすことはできないかもしれませんが、最期の一瞬まで“その人らしく”のために行動できるのです。

 

ねっ? 介護福祉士ってかっこいいですよね。